営業が社内で仕事してたらダメなんですか?
「営業は外に出ろ」
支社長がフロアを歩き回って、日中、社内にいる社員を詰めるということが、わりと周りではあるようです。
この理論が大っ嫌いな時期がありました。
社会人二年目で調子に乗り始めた時期でしたかね。
一年間、よくわからないまま、ひたすら客先を回らされる中、途中で思ったんです。
「売上と外出時間の長さって、相関関係になくね?」
って。
いやー、いい感じに調子乗ってますね。
まさに、社会人二年目って感じです。
ただ、これも間違った理論ではないと、今でも思ってます。
売上目標を達成するためには、
現状と目標のギャップを明確にする
問題がどこにあって、なぜその問題が起きてるのかを把握する
問題に対する最適な解決策を考える
解決策を実行する
というステップを踏む必要がありますが、ずっと外にいながらこのステップを全部行うことは無理な話です。
よく「走りながら考えろ」って言いますが、人間やっぱり、二つのことを同時にやるのは限界があると思います。
例えできたとしても、集中して一つのことをやってる人に、同時進行で二つのことをやってる人は勝てないでしょ。
基本中の基本、「選択と集中」です。
だから、まずは走ることをやめて、考えることに集中しましょう。
じっくり、ルートを決めましょう。
ルートを決める前に走ったらダメです。
で、ルートが決まったら、無心で走るなり、車をとばすなりしましょう。
考え事をしながら走るより、確実に速いはずです。
でも難しいのが、ずっと中にこもってたら、問題特定がうまくできないって点。
そもそも、現場で何が起こってるのかがわからなかったら、問題特定以前に、問題があることすらわからない可能性もあります。
だから、外に出ることも必要。
現状を把握するのも、問題を特定するのも、解決策を実行するのも、中にいるだけじゃ限界がありますからね。
残念ながら、数字だけじゃ見えてこないこともあるんです。
(インドア&理屈こねくり回しタイプの自分からしたら、これは本当に残念…)
大事なのは、中にいるとか外に出るとかじゃなくて、自分が今、問題解決のどのステップにいて、何をしようとしてるのかを明確に意識すること。
そうしないと、日本名物、
昼のパーキングエリアに溢れかえる、営業車の中で寝るおっさん
になっちゃいます。
いや、あれはあれでいい人生ですけどね。